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【お位牌の開眼作法(かいげんさほう)】 昨年のGWの頃でした。 県内に暮らす甥っ子さんご夫婦の元へ県外で暮らしてきた叔母さまが亡くなられたという訃報。 急いで支度をして通夜・葬儀に間に合うようにと、ご夫婦は車を走らせました。 夕刻の通夜の時間までには到着したものの、 通夜を執り行う場所をシッカリ聞いていなかったためにご家族へ連絡を取ると、 自宅へ一旦来て欲しいということで向かいました。 結局、 叔母さまはいわゆる「直葬」という方法を取られ、火葬場の方がせめてとCDでお経を流して下さったそうです。 (※「直葬」とは、病院や施設などのご逝去先からご火葬を行う火葬場へ直接搬送し、通夜や葬儀告別式を行わずご火葬のみを行う形式のこと) 宗教観の違い 経済的なこと 様々な理由から、 人の一生の最後となる葬り方も故人の遺志や想いとは別に、この世に残っている親族の采配ひとつなところがあります。 この甥っ子さんご夫婦は、 そのことに非常にショックを受けられて、 そして、帰宅してから個人的に清水大師寺で一週間の逮夜ごとのご供養と満中陰のご供養とを続けて勤められました。 それからしばらくして、 再びお寺を訪ねていらっしゃって、 「どうしても叔母の御霊を自分たちが供養してあげたいんです。 叔母に近しい家族は県外にいるけれど、 ご遺骨もどうなっているのか? 年回忌もどうするのか? 供養が行き届くとはとても思えなくて、 自分が縁あって、やっぱり世話にもなった叔母さんだから、 自分が出来る範囲で永代供養をしてあげたいんです。」 とお申し出がありました。 心の中には「千の風」のように叔母さまの御魂は自由自在であるという部分も確かにありますが それでも、やっぱり手を合わせられる「位牌」があることは大切なのです。 《いつの時代を生きた、こういう名前の方が、この年齢まで生きて、こういう人がこの方の供養をしたいと位牌を作られた》 それをきちんと位牌に記録してお寺に安置します。 甥っ子さんは、 ご自身でお位牌を作ってもらう算段をされ、 出来上がったお位牌をお持ち下さいました。 今日はそのお位牌の「開眼作法」を勤めました。 開眼(かいげん)とは、 「眼を開く」と書きますが、 もともとは、仏像などを彫る仏師(ぶっし)が、 一番最後に眼を入れることによって魂を込めるというところから発しています。 特殊な美術工芸品(神楽面なども)だけでなく、 眼そのものはありませんが、 仏壇、墓石、位牌などにも御魂がきちんと入るということがとても大切なことで、 この作法をすることで、 亡くなったその方の御魂がお位牌を通して、 行き来できるようになると思われると良いと思います。 「霊具膳」をこさえて御供をし、 灯明を灯して、 お香を焚いて、 人知れず・・・ 甥っ子さんの想いひとつが、 この叔母さまへのご供養に。。。 これからの時代、 檀家さんや門徒さんという形もさまざまな形態に変化をしてゆくようになると思います。 清水大師寺の場合は檀家さまは数件です。 それでも、人と人との縁の中で出会いがあり、 寺院や僧侶というものでしか扱えないさまざまなことへ日々ご縁をいただくことが多くあります。 そして、私たちが一番大切にしたい部分は、 壮大なことや目立つことや特別なことというものではなく、 いち人と人との出会いご縁の中で、 一介の僧侶として寺院として、 出来る限りで真心を持って自分たちにしかできぬことを勤めてゆけたらということなのです。 このお位牌の叔母さまのお守りも、 コツコツと勤めさせていただけたらと思っています。 ここからの眺めはなかなかのものなので、 きっと叔母さまも心穏やかに過ごしてくださるのでは…と想像しつつです♪ #開眼作法 #位牌 #清水大師寺令和の大修理 #晋山式 #令和4年 #清水大師寺 #清水大師お寺カフェ #お寺カフェ #お寺カフェおまかせランチ #宿坊清水大師寺 #宿坊 #真言宗 #精進料理 #要予約 #島根 #島根県 #大田市 #温泉津 #温泉津温泉 #温泉津町 #天空のお寺 #石見 #美しき日々 #女子おすすめ #インスタ映え #世界遺産 #石見銀山 #修行 #絶景 #絶景のお寺

 3 months ago